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現状と定義

メタボリック症候群の現状


 メタボリック症候群は、致死的な病気を発症するまで通常は無症状です。
しかし、そのまま放置すると、動脈硬化を引き起こすリスクが非常に高くなります。
そして、心筋梗塞や脳梗塞時などを発症し、場合によっては死につながることもあります。

メタボリック症候群とは、そのような潜在的な危険を孕んだ、ギリギリの状態と言えるでしょう。


 WHO(世界保健機構)によれば、この症候群にかかっている人は、現在、世界的に増え続けており、米国では、実に成人の30〜40%もの人が該当しているそうです。

 日本人では、厚生省発表によると、特に中年以降の男性に該当者が多く、2人に1人はかかっているか、その予備軍と言われています。


メタボリックシンドロームの定義について

メタボリックシンドロームとは、代謝異常症候群または内臓脂肪症候群とも呼ばれ、内臓脂肪が蓄積されることによってインスリンの働きが低下し、耐糖能異常や糖尿病、高中性脂肪症、低HDLコレステロール血症、高血圧などのリスクが集積している状態のことをいいます。

個々の危険因子のリスクは低くても、それらのリスクが重複すれば動脈硬化疾患の発症が増加するため、強力な危険因子として世界的に注目されています。

メタボリックシンドロームにおける狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の危険度が、正常な人に比べ10年後のリスクが36倍も高くなっています。

特に自覚症状がない場合であっても、運動負荷心電図の検査を受けて、虚血性心疾患の有無を調べてみたほうがいいのではないでしょうか。

メタボリックシンドロームでは、高尿酸血症がおよそ70%に認められ、非アルコール性脂肪性肝炎もかなりの高い確率で発症、放置しておくと肝硬変に進展する危険性があります。